名古屋の名東地区エリアでの家庭教師派遣を皮切りに、学力アップのための個別指導塾や大学受験対策の個別予備校も開校。更には、これまでに培った教育のノウハウを活かし、通信制高校のサポート校まで設立した『匠グループ』。"社会で活躍できる力を育てること"を共通理念に、スタッフ一同はどの教室でも全力を尽くしている。『匠ゼミナール』『匠個別予備校』『匠高等学院』と、どこに通っても出会えて良かったと実感できるはずだ。
佐藤弘道(以下、佐藤)
私はあまりサポート校というものについて詳しくないのですが、『匠高等学院』とはどのようなものなのですか。
大久保卓也(以下、大久保)
サポート校とは、通信制高校と提携して生徒の高校卒業までを支援する民間の教育機関です。サポート校が必要とされる背景には、不登校・中途退学の子どもの増加があげられます。例えば名東区では、中学の1クラスが40人だとすると、その中に1人は不登校児がいると言われており、1校が5クラスなら5人もいることになるわけです。
佐藤弘道
それほどの人数とは知りませんでした。いったい何が原因なのでしょうか。
大久保
地方では不登校児が少ない傾向にあるようなので、教育レベルの高い地区で勉強についていけなくなる事が原因のひとつかもしれません。また、集団生活が苦手な子も不登校になりやすいようです。最近では不良と呼ばれるような子が少ない反面、育ちが良いために繊細な子が多いようにも感じます。
佐藤弘道
私たちの子ども時代は、学校に行かないと親や教師に厳しく叱られたものですが、現在は対応そのものが違うようですね。
大久保
はい。私は不登校の子ども達が、他の子と比べて劣っているとは考えていません。何より一番苦しいのは本人のはずです。愛知県では中学の内申書の点がつかないと高校受験も出来ず中卒になってしまいます。私共は長年塾という形で地域の教育に携わってきました。お世話になってきたこの地域に、教育を通じて恩返しができないかと考えた結果として2014年にサポート校を開校しました。
佐藤弘道
『匠高等学院』で学んだ後の進路は、どのようになるのですか。
大久保
茨城県の『鹿島学園高等学校』と提携していますので、当校で学べば高校卒業資格が取得出来るため大学受験も可能となります。サポート校としては先駆的な大手校が多数ありますが、遠方だったり費用も高額だったりします。当校は地下鉄東山線の本郷駅から徒歩2分と非常に便利な立地で、かつ落ち着いた雰囲気のキャンパスが特徴です。徒歩や自転車で通うお子さんもいらっしゃいます。
佐藤弘道
生徒さんは学校の中でどのように過ごされているのですか。
大久保
少人数制クラスなので、一人ひとりの学力に合わせたきめ細かな指導を実践しています。本当にアットホームな雰囲気ですよ。もちろん、不登校や高校中退をした生徒のメンタルケアにも力を注いでいます。
佐藤弘道
ほぼマンツーマンで見守っていただけるのであれば、親御さんも安心ですね。
大久保
正直なところ利益は度外視でやりがいを感じています。それはおそらくスタッフも同じだと思います。アットホームな卒業式は、とても感動的な瞬間です。また、地元の中学校との関係が深まった事で顔見知りの先生方もでき、サポート校としての信頼も得られるようになってきました。これからも塾・予備校・サポート校と、"匠グループ"の存在がより認知されていくように頑張って参ります!