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1999年から5年にわたり販売された『ダイハツ・ミラジーノ L700系』。クラシカルでコンパクトなフォルムデザイン、燃費の良さなどからいまだに多くのファンをもつ。変貌自在でオリジナリティを追求できる点も、ファン心理をくすぐる要因だろう。そんな人気車を専門に扱い、修理からカスタムまで行っているのが『ミノシマオートサービス』だ。
佐藤弘道（以下、佐藤）
『ミラジーノ』の取り扱いに特化されたのは、何かきっかけがあったのですか？
蓑島正人（以下、蓑島）
初めてこのミラジーノを仕入れて販売した際に色々問題があって、仕入れ価格よりも安く販売する事になったのですよ。そのため、もう二度とこの車は仕入れないと誓ったのですが、その後、様々な情報やお客様の声などをうかがううちに、とても人気があり魅力的な車種だと気づかされ、もう一度チャレンジする事になりました。再度チャレンジしてみると、とても評判が良く、気づいたら私自身もL700系ファンの一人になっていました(笑)。現在は在庫の9割近くを占めています。
佐藤
今ではまさにミラジーノのスペシャリストですね。遠方からのお客様も多いのではないですか？
蓑島
そうですね。ありがたい事に北は北海道から南は九州まで、本当に各地のお客様にご利用いただいています。遠方になると、当然現車確認ができませんから、電話でのやりとりや、写真を送らせていただく形で対応させていただいています。ご縁があったからには、一生のお付き合いがしたいと考え、誠心誠意やらせていただきます。
佐藤
熱意のある対応が、全国にお客様をもつ理由でしょう。手を加えられ生まれ変わったミラジーノを拝見させていただいたのですが、クラシックで独特の魅力がありますね。いまだにファンが多いのも納得です。可愛らしくておしゃれな雰囲気の車なので、ファッションなどにもこだわりのある方々にも人気がありそうです。
蓑島
最近は、関東方面などのご遠方からのお客様も多く、特に女性に高い人気がある印象です。もちろん男性にも人気です。若い方からご年配の方まで、お客様の層が幅広いのも特徴です。それだけ人気の車種ですから、カスタマイズしていないノーマルな状態でも中古市場では高額で取り引きされていて、仕入れも簡単ではありません。オークションでも取り合いになりますね。
佐藤
カスタマイズをご要望のお客様も多いと思いますが、どういった点にこだわっていますか？
蓑島
ミラジーノ取扱店は他にもありますが、オプションのグリルなど部品だけでもけっこうな値段がつくため、大半は外して売るケースが多いようです。逆に当店ではオプション部品を購入して付けてしまいます。ただオプション部品を付ければ良いという訳でもなく、クルマごとにバランスを考え、変化を加えながら独自性を出しています。新車価格よりも高くなる場合もありますが、お客様の満足度も高く、皆さん愛着をもっていらっしゃるようです。何より大事にしているのは、カスタムに限らず、クリーニングやメンテナンスも含め、誠意をもって対応するという事。今後は自社のオリジナルパーツなども作っていきたいですね。
