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一期一会のもてなしに 堺の歴史が生んだ本物の伝統の和菓子。堺・八百源本店に是非ご用命ください。

会社名 有限会社 八百源来弘堂
所在地 〒590-0943 大阪府堺市堺区車之町東2-1-11 [ 地図 ]
TEL 072-232-3835
URL http://www.yaogen.com/
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開店時間 AM9:00〜PM5:00
定休日 日曜日
業務内容 和菓子店
店主 岡田 巧

定番商品

 
【 元祖 堺伝承 肉桂餅(にっきもち) 】
・肉桂餅 5個入り 1,150円(内税)
・肉桂餅 10個入り 2,300円(内税)
・肉桂餅 15個入り 3,400円(内税)
・肉桂餅 20個入り 4,600円(内税)
肉桂餅の詳細情報はこちら
南蛮貿易の港町として栄えた堺。堺の材木町にて八百屋宗源は、ヨーロッパや中国・ルソンから何百種もの香料・香木を輸入し、日本全国に商っておりました。 その香料の中で「肉桂」(シナモン)は香りもよく、珍重されておりました。

その「肉桂」を柔らかな求肥に練り混ぜ、小豆のこし餡を包み、新しい菓子として生まれたのが「肉桂餅(にっきもち)」です。「肉桂餅」はその歴史と 「わび」「さび」にも通じるセピア色の姿、千利休生誕の地、茶の湯発祥の地としての「堺」の歴史が生んだ伝統の和菓子です。
南蛮小判(最中) 肉桂楽(肉桂カステラ) 利休楽(抹茶カステラ)
【 手作り最中 南蛮小判 南蛮小判の詳細情報はこちら
南蛮小判とは……
日本全国に、海外から南蛮の国々の文物を広めた堺商人。 堺商人は富と夢を人々にもたらしました。そんな堺商人の心を縁起物の小判の形の最中に創作しました。
【 堺伝承かすてーら 肉桂楽 肉桂楽の詳細情報はこちら
肉桂(ニッキ)の南蛮カステラ「肉桂楽」
安土桃山時代、いち早く南蛮交易のポルトガルの宣教師にもたらされた、香料の肉桂と南蛮菓子カステラ、そんな時代のロマンを現在に創作しました。
【 侘び茶かすてーら 利休楽 利休楽の詳細情報はこちら
侘び茶カステーラ「利休楽」
国産の小麦と卵を使用して宇治特選の香り豊かな【お抹茶】を練りまぜ、しっとりと口どけ良く焼き上げました。
八百源の茶席菓子

堺は茶聖・千利休居士が「侘び茶」を大成した町でございます。
茶席菓子は、千利休居士の時代より、長い時を経てお茶の味を基本に考えられながら変化してまいりました。

お茶は、お抹茶だけでなく、煎茶や番茶と様々に種類があり、昨今は中国茶や紅茶もポピュラーでございます。茶席菓子は、それにふさわしい菓子を選び、お茶請けとしては、お茶と調和するものであれば、何でなくてはならないということはないものでございます。自由都市・堺、いにしえの堺の町人の自由な気風から生まれたのが、利休の「侘び茶」でございます。

茶聖・千利休居士の生存以来の堺の伝統菓子「肉桂餅(にっきもち)」と「ちぬ乃月(けしの実餅)」は千利休居士の町・堺を語る茶席菓子として、各千家様の茶席にて好評でございます。「侘び」を感じる素朴な和菓子ですが、どうぞ堺・八百源本店に是非ご用命くださいませ。全国発送可能でございます。



ゲスト 大場久美子

 安土桃山時代、東洋のベニスと呼ばれた大阪堺では貿易が盛んに行われ、多くの香辛料が輸入されたという。そんな歴史から生まれたお菓子に『肉桂(にっき)餅』がある。堺を代表する銘菓を今に伝えてくれる貴重な一軒、その歴史は200年を超える。

大場久美子:店舗に足を一歩踏み入れるだけで、歴史を感じる佇まいに創業200年の重みを感じます。
岡田 巧:実はこの一体は戦争で被害に遭った地域で、建物自体の歴史は60年になります。堺は千利休の生まれた地でもあるので、祖父が茶室をイメージした店構えにして再建を果たしました。
大場:堺を代表する銘菓に『肉桂餅』がありますが、『八百源』さんで誕生したお菓子だそうですね。
岡田:はい。堺は400年前安土桃山時代に南蛮貿易が盛んに行われ、港町として栄えた町です。そんな時代の中で宣教師も多く訪れるようになり、ニッキなどの香辛料がここ堺に陸揚げされるようになりました。ニッキはシナモンとも言いますが、身体を温める効果もあり当時は風邪や胃腸の薬として輸入されるようになったそうです。しかし香りは良くても、実際に口にすると苦くておいしいものではありません。それを食べやすいようにお餅に混ぜて食べたのが『肉桂餅』の起源だと聞いています。
大場:その昔、“異文化”と組み合わされて生まれたお菓子が、伝統として今に残っているとは感慨深いです。ニッキを「肉桂」と書くというのも、今日初めて知りました。
岡田:実際に当店で使用しているニッキをご覧いただくとよくわかりますが、見た目が干し肉によく似ています。それで「肉」という漢字が使われたのでしょう。ニッキは中国、ベトナム、インドネシアなど地域によって香りが違いますので、お菓子に合うものを選別して問屋から仕入れています。とても濃厚で通常のニッキと少し違いますから、ニッキの苦手な方でも召し上がりやすくなっています。こちらにご用意しましたので、ぜひご賞味ください。
大場:ニッキはスパイシーで刺激的な印象がありますが、そのイメージが変わる味です。ニッキが主張し過ぎないので、意外なほどまろやかでやさしい舌触り。とても上品でいて、味に奥深さを感じます。餡と求肥(ぎゅうひ)が一体となって、口の中でなめらかにとろけますよ。とてもおいしくいただきました。
岡田:店頭に並んでいるのは、堺の伝統を伝えるお菓子ばかりです。ニッキを使用したカステラや羊羹もご好評いただいています。父の代までは『肉桂餅』が中心でしたが、百貨店から「堺の文化を伝える新たな和菓子を提供してほしい」という依頼もあって、新しいお菓子も徐々に増えました。より多くの方に堺の良さをアピールする役割を担っていると考えると、その責任は大きいと感じています。
大場:今後誕生するお菓子からも目が離せませんね。ところでこちらのお菓子は、ネットでも購入できるのですか。
岡田:はい。ちょうど今日も「東京でお茶会をするので送ってほしい」と注文があったところです。全国のお客様からご注文いただいています。