公立保育園で勤務していたプロの保育士が、理想の育児を求めて託児所をオープン。働くママだけでなく、家庭でずっと子供と向き合いストレスを溜めがちな専業主婦にも利用してもらいたいと、一時保育も積極的に受け入れている。おやつや食事はほとんどが手作りというこだわりの、ぽかぽかのお日さまのあたる明るい託児所として評判。
生稲晃子:私は働きながら子供を育てているので、今日は保育士の先生に色々とお話を聞けるとあってちょっと嬉しい気分なんですよ。
鈴木美穂:偉そうな事は言えませんが、公立の保育園に8年間勤務してプロの保育を学びました。その間に私なりに子供達へのかかわり方やお母さん達へのサポートを考えるようになり、理想の託児所を目指してここを開設した訳です。
生稲:とても素敵な建物ですよね。明るくてアットホームな感じですし、何より園庭がとても広くて驚きました。東京では考えられない恵まれた環境ですね。
鈴木:ありがとうございます。実は実家が農家でして、使っていない土地の一部を使わせてもらっているんです。おやつや食事は実家で採れたお米や野菜を中心に、ほぼ手作りなんですよ。水もNFS基準(世界基準)に認定されている浄水器を通していますので、安全でおいしいお水となっています。
生稲:細かなところまで配慮されているんですね。お母さん達も喜ばれているんでしょうね。
鈴木:この辺りでは数年前から食育に力を入れていて、勤務していた保育園でも栄養士さんや給食の調理員さんから食の話しを数多く聞く機会があり、食の大切さを実感していました。確かに手間はかかりますが、化学調味料や添加物は極力避けたいと考えております。
生稲:こうしたこだわりを実行できるのも小さな託児所ならではですね。ところで、かなり小さなお子さんまで預かってくれるそうですが、対象年齢を低くしたのには何か理由があったんですか?
鈴木:赤ちゃんが大好きということもありますが、働くお母さんだけでなく専業主婦の方が育児から解放される場として利用していただきたいと思っています。買い物や美容院に行く為に利用して下さってもいいですし、たまにはご夫婦で映画や食事にだって行きたいはずです。実際、幼稚園に上がる前の3歳になるまでは、預かってくれる所が少ないのが現状です。
生稲:確かに育児中のお母さんもリフレッシュが必要ですよね。
鈴木:私は育児が嫌で子供が可愛くないと感じる親が増えている現状に不安を感じています。少し子供と離れる時間を作ってさしあげるだけでなく、親子でふれあえる場も提供したいと考えています。開放的な場所で子供と接する事で、子供の可愛さや楽しさを実感してほしいですね。また、短大の恩師でもある幼児教育の先生を講師に招いた交流会も実施していますので、興味のある方はぜひご参加下さい。手作りのおやつをご用意してお待ちしております。
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